すごい映画でした。
内容もかなり重い話なんだけども、見入ってしまうくらい面白く、杉咲花ちゃんの演技が凄すぎでした。
見終わった後のあのなんとも言えない虚無感なのかよくわからない感情は言語化できません。
ネタバレを含むかもしれません。
お気をつけ下さい。
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市子は無戸籍なのだけども、こんなに生きづらいのかと。むしろ生きづらいではなく生きれないですね。
私は殺人は絶対に駄目だし、その他の犯罪もだめだと思っています。
その前提で感想を書きます。
市子は劇中で何人も人を殺してしまう(父、妹、同級生、死にたい人)のだけども、そうでもしないと生きていけなかったのだと思う。
妹が病気になったことできっと生活が苦しくなり、精神的にもどんどん親が追い詰められてしまったのだと思う。
正論、綺麗事で言えば、行政に相談すればよかったんじゃない?とか殺人は許されることではない駄目だ。となんぼでも言えるけど、殺すしかないとしか思えない状況だったのではないかなと思う。
犯罪をすることでしか生きる道は開かれていかなかったのかもしれない。
私は親もかなり辛かったとは思うけど、親がしっかり苦しくても崩れ落ちなければ、市子はあんな過酷な人生を歩まずに生きていけたんじゃないかなと思う。
劇中ですごく印象的な言葉があって妹を殺したあとの市子にお母さんが「ありがとう」と言っていたんてますよ。とんでもないことを子どもにさせといてただ「ありがとう」はないなと思います。
かなり衝撃的でした。
自分の心に残るようなとても素敵な映画でした。お花ちゃんも最高です。
ぜひ、みなさんも見てみてください。
やっぱ映画っていいねー。